ユンボのアワーメーターが表示しない
症状確認
その1
ある意味期待をしながら中を開けてみました。
が、思っていた程、状態は悪くないようです。
内部にはメインとなるコントロール基板が1枚とその奥(捜査パネル側)に操作パネルが1枚と簡単な作りになっています。
が、思っていた程、状態は悪くないようです。
内部にはメインとなるコントロール基板が1枚とその奥(捜査パネル側)に操作パネルが1枚と簡単な作りになっています。
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その2
今回の症状は「表示がしない」ということで、コントロール基板の不良が予測されますので、こちらの基板を重点的に確認していきます。
すると、やはりありました。下画像の丁度中央のトランジスター(T8)付近が白っぽくなっているのがわかるでしょうか。水漏れの跡です。
すると、やはりありました。下画像の丁度中央のトランジスター(T8)付近が白っぽくなっているのがわかるでしょうか。水漏れの跡です。
その3
しかし、なぜこのような基板の中央だけに水漏れがあるのか不思議に思い、このアワーメーターの構造をよく確認してみますと、裏蓋にはスポンジのようなクッション材の内側にアルミ板が使用されており、一応このアルミ板で防水性を保っているようです。
しかし、一部、丁度コントロール基板のブザー部分だけ音が通るようアルミ板に穴が開いています。
どうやらこの穴から雨水が侵入し、基板に水漏れが発生したようです。
アワーメーターの裏側ですので、通常は水の侵入は起こり難いはずですが、台風のような横殴りの雨の場合は仕方がないのかもしれません。
しかし、一部、丁度コントロール基板のブザー部分だけ音が通るようアルミ板に穴が開いています。
どうやらこの穴から雨水が侵入し、基板に水漏れが発生したようです。
アワーメーターの裏側ですので、通常は水の侵入は起こり難いはずですが、台風のような横殴りの雨の場合は仕方がないのかもしれません。
その4
という事でこのトランジスターの交換にて復旧するかと思ったのですが、このコントロール基板の回路をよく調べてみますと、水漏れ部のトランジスター(T8)はこのアワーメーターのバックライト(夜間時のライト)点灯のスイッチ用のトランジスターのようでしたので、アワーメーター自体が表示しないという症状とは直接関係がございません。
そして、よく調べてみますと、コントロール基板左端のQFP(CPU)やその上のEEPROMの電源電圧の5Vが入力されていません。ですので、CPUが起動していませんので表示しないはずです。
そして、この5Vを生成しているのがコントロール基板中央下辺りにある3端子レギュレーターICになります。こちらのICにて、12V電源を5Vに変換している事になります。
こちらのレギュレーターICにて電圧を確認したところ、どうやら入力側の12V自体が入力されていないようです。
そして、コントロール基板の12V電源ラインを中心によく確認したところ、やはりありました。
スルーホール不良です。
そして、よく調べてみますと、コントロール基板左端のQFP(CPU)やその上のEEPROMの電源電圧の5Vが入力されていません。ですので、CPUが起動していませんので表示しないはずです。
そして、この5Vを生成しているのがコントロール基板中央下辺りにある3端子レギュレーターICになります。こちらのICにて、12V電源を5Vに変換している事になります。
こちらのレギュレーターICにて電圧を確認したところ、どうやら入力側の12V自体が入力されていないようです。
そして、コントロール基板の12V電源ラインを中心によく確認したところ、やはりありました。
スルーホール不良です。
こちらのコントロール基板にて、合計5カ所がこのようなスルーホール不良を引き起こしていました。それも表面、裏面の両面にて確認できました。
画像からわかるように、スルーホール周りのパターンが腐食していますので、経年的に腐食が進行していったようです。
ですので、こちらのアワーメーター自体の防水性はあまり良くなかったようです。
画像からわかるように、スルーホール周りのパターンが腐食していますので、経年的に腐食が進行していったようです。
ですので、こちらのアワーメーター自体の防水性はあまり良くなかったようです。
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